まず、水虫の有無を顕微鏡で確認します。
多くの医療施設、フットケアサロンで行っている巻き爪の治療は、足の爪白癬(水虫)についてまったく考慮していません。当院では、爪白癬があれば、まずそちらを治療することを優先しています。
理由は巻き爪の原因のほとんどが足爪白癬だからです。水虫を完治すると、同時に巻き爪も治ってしまいます。
「足を見ればどんな病気もわかる」、と言っても過言ではありません。〝足は健康の基本〟です。最近は、蒸れやすいブーツや素足にサンダルなどファッション性の高いものを履いている女性に、爪水虫が目立ちます。当院は20年にわたり足の健康に着目した「フットケア外来」を行ってきた専門医が診察しています。フットケア外来ではのみ薬を処方するほか、フットバスを使ったケア、自宅での足の手入れや爪切りの指導も行います。
巻き爪で痛みがあるうちは、テーピングで食い込む爪を浮かせるようにすると、ほとんどの痛みはなくなってしまいます。そのうち足爪白癬の治療が進んでいくと、再発することのない爪に生まれ変わります。