ドロップスクリーンについて
指先から血液を1滴採血するだけの
アレルギー検査
ドロップスクリーンは、指先から少量の血液を採取するだけでアレルギー検査ができる機械です。30分程度で41種類のアレルギーの判別が可能です。注射が嫌いなお子さんや痛みが苦手なかたも、安心して検査を受けられます。
なぜ、
アレルギー検査が必要なの?
アレルギーは症状によっては
命にかかわることもあります
アレルギーとは、身体の免疫システムがある特定の物質に対して異常な反応を起こし、くしゃみや鼻水、皮膚のかゆみや発疹を引き起こす症状です。日本人の2人に1人は何らかのアレルギー症状を持っているといわれ、もはや国民病といっても過言ではないアレルギー疾患ですが、重度の場合は呼吸困難や血圧低下など、命にかかわることもあるため、早期診断・早期治療・早期予防が必要となります。
アレルギー疾患の約8割の治療は
皮膚科で行われています
アレルギーが起こった際に、皆さんは何科に行かれますか?多くのかたは内科やアレルギー科をまず思い浮かべると思いますが、実はアレルギー疾患の約8割の症状は皮膚科で診断しており、アレルギー治療を得意としているのもじつは皮膚科です。当院は10年以上にわたり、国の事業としてアレルギー講演会を年に2回備前市で開催してまいりました。アレルギー治療の前線で、日々新たな情報を取り入れ、患者さんに適切な治療をご提供できるよう診療に努めております。アレルギーについてのお悩みがございましたら、当院までお気軽にお越しください。
アレルゲンは
皮膚から入ってくる!?
予防はまずスキンケアから
アレルギーが引き起こされるメカニズムをご存じでしょうか?例えば食物アレルギーを例にとると、アレルゲンとなる食べ物を食べることによって発疹などが引き起こされるイメージが強いですが、実は口から摂取しなくても食物アレルギーが発症するケースは多くあります。その中でもアレルゲンが皮膚に接触するだけでアレルギーが起こる経皮感作は重要なきっかけとされています。皮膚から引き起こされるアレルギーを防ぐためには、アレルゲンを特定するだけでなく、早期予防も大事になります。当院では、皮膚の機能を改善するための治療を多数取り扱っており、アレルギー検査後の治療では患者さんの症状や生活習慣に合わせた治療プランをご提案しております。アレルギーに悩まされるだけの生活から解放するためのサポートをいたしますので、お気軽にご相談ください。
このような場合はご相談ください
- アレルギーの検査がしたい
- 症状の原因を特定したい
- 注射が苦手である
- できれば痛くない検査がいい
- なかなか良くならない皮膚炎で悩んでいる
- お子さんが注射で暴れたことがある
- 離乳食を始める前に、子どもにアレルギーがあるか知っておきたい
- 就学前に検査しておきたい
ドロップスクリーンの特徴
指先から1滴の血液を採血するだけ
指先からスタンプを押すように採血を行うため、負担が少ない検査です。注射を嫌がり暴れてしまうお子さんも、ドロップスクリーンを使えば短時間で検査を終えられます。注射による痛みが心配なかたにも、おすすめです。
0歳からのアレルギー検査が可能に
注射を行わずに検査ができるため、0歳のお子さんでもすぐに検査を実施できるのがドロップスクリーンの大きなメリットです。早期のアレルギー検査を実施することで、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、花粉症などの小児アレルギーの予防・早期治療につながります。
たった30分で結果が分かります
ドロップスクリーンはわずか30分で検査結果が出るため、来院したその日に検査から結果のご説明、治療を始めることができます。お仕事や学校などでお忙しいかただけでなく、病院を嫌がるお子さんにとっても負担の少ない診療となります。
41項目のアレルギーが検査可能
少量の採血で41種類のアレルギーを検査することができます。5大食物アレルゲンである鶏卵・牛乳・小麦・大豆・米に加え、花粉やダニ、動物などのアレルギーも検査可能です。
ドロップスクリーンで
検査できる項目
アレルゲン41項目
吸入系・その他 19項目
室内塵
- ヤケヒョウダニ
- コナヒョウダニ
- ハウスダスト
動物
- ネコ皮屑
- イヌ皮屑
昆虫
- ゴキブリ
- ガ
樹木花粉
- スギ
- ハンノキ
- ヒノキ
- シラカンバ
イネ科花粉
- カモガヤ
- オオアワガエリ
雑草花粉
- ブタクサ
- ヨモギ
真菌
- アルテルナリア
- アスペルギルス
- カンジダ
その他
- ラテックス
食物系 22項目
卵
- ランパク**
- オボムコイド
牛乳
- ミルク**
小麦
- 小麦**
豆・穀・種実類
- ゴマ*
- 米
- ソバ**
- 大豆*
- ピーナッツ**
野菜・果物
- トマト
- バナナ*
- キウイ*
- リンゴ*
- モモ*
肉類
- 鶏肉*
- 牛肉*
- 豚肉*
魚類
- マグロ
- サケ*
- サバ*
甲殻類
- エビ**
- カニ**
**:特定原材料 *:特定原材料に準ずるもの
検査費用について
その日に結果が分かるドロップスクリーン検査は保険が適用されます。
検査費用は3割負担で4,740円
※その他診察料や処方箋料(処方がある場合)などがかかります。
よくあるご質問
ドロップスクリーンは誰でもできますか?
ドロップスクリーンは、基本的にどなたでも受けていただけるアレルギー検査です。ただし、通常の採血による検査よりも精度が低くなることもあるため、大人の場合は検査適応については診察の上、ご相談させていただければと考えております。
食べ物のアレルギーは、治りますか?
乳幼児期に発覚した食べ物アレルギーは、年齢を重ねるごとに改善していくケースが多いです。一方、小学生から成人にかけてアレルギーを発症した場合、時間が経っても治りにくく、アレルゲンを避けた生活をする必要が出てくることもあります。
アレルギー反応が出なくても、アレルギー症状が出ることもありますか?
頻度は多くありませんが、明らかな検査結果が出なくても、アレルギー症状を発症するかたもいます。疑わしい場合は、アレルギー専門の病院にご紹介いたします。