赤磐皮膚科形成外科のアトピー性皮膚炎|岡山の皮膚科・形成外科

岡山県赤磐市日古木794

アトピー性皮膚炎 ATOPIC

アトピー性皮膚炎について

アトピー性皮膚炎に悩むかたに
寄り添い
丁寧に治療します

アトピー性皮膚炎は、かゆみによる不快感や肌の症状悪化によるストレスが大きい疾患でもあります。当院は、皮膚科専門医が患者さん一人ひとりのお悩みをお伺いし、寄り添いながら症状に合った適切な治療をご提案します。お肌に関するお悩みがございましたら、まずは当院までお気軽にご相談ください。

アトピー性皮膚炎に対する
当院の治療方針

新しい治療のゴールを目指して
サポートいたします

アトピー性皮膚炎は今、新しい治療法がぞくぞくと登場し、患者さんの症状やニーズに合わせて治療が選択できる時代になっています。当院では、患者さんと医師が一緒に、「アトピー性皮膚炎が改善したらどんな自分になりたいか」をきちんとヒアリングしたうえで、アトピー性皮膚炎の寛解(かんかい)※を目指した取り組みを行っています。特に学生さんでのアトピー性皮膚炎は勉学や進学にも影響があり、ご家族の負担にもつながります。アトピー性皮膚炎の寛解が長期にわたると、肌の弾力性や皮膚の色が改善され、生活のストレス減少につながることで、より生活に対して希望や夢を持てるようになります。私たちとともに治療を行い、ご自身の生活を豊かなものにしませんか?
※寛解とは、病状が治まって良好な状態が続くこと

症状に合わせた治療薬を
ご提案します

アトピー性皮膚炎の治療目標は、「症状がないこと」、もしくは「軽微で日常生活に支障がなく、薬物療法に頼らず維持できること」です。新しいアトピー性皮膚炎の治療では、ステロイド軟膏に平行して使用できるプロトピック軟膏、コレクチム軟膏、モイゼルト軟膏といった、非ステロイドである外用剤の開発により、長期寛解維持の実現がスムーズになりました。当院はプロアクティブ療法を導入しております。また、かゆみを改善し、皮膚炎を軽快させる画期的な内服薬や注射薬も登場しております。多数ある治療薬の中で、患者さん一人ひとりの症状やお悩みに合った治療法をご提案します。

プロアクティブ療法とは?

  1. 01

    ステロイド外用剤を中心に外用塗布を継続することで、皮膚の炎症を速やかに抑えて症状を軽減させます。

  2. 02

    軽快後は症状の再燃を防ぐために保湿剤中心の外用を継続的予防的に使用します。

  3. 03

    プロアクティブ療法で用いられる外用剤には、ステロイド外用剤だけでなく、各種保湿剤、ステロイド外用剤ではない新しい治療薬であるプロトピック軟膏、コレクチム軟膏、モイゼルト軟膏がよく用いられます。

  4. 04

    安全に速やかに軽症の状態維持を目指します。

ドロップスクリーン
  • 30分で結果が分かる
  • 1滴の採血のみで検査が可能
  • 41種類のアレルギー項目対応

ドロップスクリーンは、指先から少量の血液を採取するだけでアレルギー検査ができる機械です。30分程度で41種類のアレルギーの判別が可能です。注射が嫌いなお子さんや痛みが苦手なかたも、安心して検査を受けられます。

光線療法
  • 副作用が少なく身体に優しい治療
  • かゆみが軽減され、治療効果がアップする
  • 治療効果が高い波長を使用

光線療法は、紫外線を用いて過剰な免疫反応を抑えるために行う治療です。特定の波長の紫外線は肌への負担が少なく、治療効果を得やすいため、アトピー性皮膚炎の炎症を和らげるために活用することができます。

アトピー性皮膚炎の治療

なかなか良くならないアトピー性皮膚炎を
根本からアプローチする
「新しい治療法」とは?

当院ではデュピクセントと
リンヴォックを処方しております。

デュピクセント リンヴォック
生物学的製剤 JAK阻害薬
投与法 2週間に1度の皮下注射
(体重30kg以下では4週間に1度)
1日1錠の内服
皮膚炎の改善度 高い 高い
かゆみの改善度 極めて高い 高い
投与前検査 血液検査 血液検査・胸部レントゲン
対象年齢 生後6ヵ月以上 12歳以上
感染症・副作用リスク 少ない
結膜炎になる場合もある
ヘルペスやニキビができる場合がある
途中の血液検査 必要時 3ヵ月に1度の検査が必要
効果を感じる時期 約1週間 1~2日
特徴 顔面の皮膚炎に対して効果を感じづらい場合がある 顔面の皮膚炎に対しても効果を感じやすい
ほかの疾患にも使用されています 結節性痒疹、喘息、一部の副鼻腔炎など 関節症状を伴う乾癬、リウマチ、潰瘍性大腸炎など
デュピクセント
アトピー性皮膚炎の治療は進化し続けており、肌の状態や症状の強さに合わせて、治療を選択することが可能です。デュピクセントもその一つで、注射によりアトピー性皮膚炎の炎症や皮膚を守る機能を改善するので、かゆみや皮膚症状がよくなっていきます。飲み薬や塗り薬では治らない症状にも改善効果が期待できるので、難治性のアトピー性皮膚炎にお悩みのかたにもおすすめです。ただし、費用が高額になりやすいため、投与はよくご相談した上で行います。生後6ヵ月のかたから使用できます。ご興味のあるかたは、お気軽にお声がけください。

デュピクセントの
投与スケジュールについて

●15歳以上

●体重30kg~60kgの場合(小児)

●体重15kg~30kgの場合(小児)

●体重5kg~15kgの場合(小児)

リンヴォック
リンヴォックは、JAK阻害薬の一つで、かゆみの原因となる炎症性サイトカインの過剰産生を抑える内服薬です。免疫をつかさどる細胞内にある、JAKという部分に結合する性質を持ちます。リンヴォックの内服により、炎症を抑え、痒みを軽減することが可能です。全身はもちろん、お顔の皮膚炎に対しても、効果を実感いただける可能性があります。ただし、対象年齢は12歳以上と制限があり、内服薬の飲み忘れに注意が必要です。

よくあるご質問

Q

アトピー性皮膚炎の治療には、どんなものがありますか?

A

アトピー性皮膚炎の治療には、外用薬(塗り薬)、内服薬(飲み薬)、注射薬、光線療法など、さまざまな選択肢があります。症状の強さやお肌の状態に合わせて適切な治療をご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

Q

デュピクセントは、受診したその日に打てますか?

A

デュピクセントは、初診時に投与が難しく、6ヵ月以上の適切な診察を行ったうえで、投与のスタート時期を決めます。発症時期や症状、これまでの治療などを詳しくお伺いし、皮疹の程度をスコア化した上で治療へとつなげさせていただきます。診察の結果、投与が難しいと判断した場合は投与自体を検討することもございます。また、リンヴォックも同様に6ヵ月以上の適切な診察後、投与の是非を判断いたします。厚生労働省の指示に応じた対応ですので、ご了承ください。

Q

アトピー性皮膚炎の治療期間に目安はありますか?

A

アトピー性皮膚炎は、症状の強さや治療内容によって通院いただく期間が異なります。治療期間の目安は受診していただいた際に詳しくお伝えいたしますので、まずはご来院ください。

Q

デュピクセントやリンヴォックは高価な薬だと聞きますが…

A

保険が適用され、市町村の補助により中学生以下のお子さんは薬代がかからないことが多いですが、一度市町村の窓口でおたずねください。大人の場合は、高額療養費制度やマイナンバーカードを用いた医療費軽減の施策をご利用いただけます。

高額療養費制度とは?

1ヵ月(その月の1日~末日)の間に医療機関の窓口で支払うべき額(自己負担額)が、一定の金額を超えることになった場合、自己負担額を一定額(自己負担上限額)にまでおさえることができる制度です。詳しくは加入している保険者にご確認下さい。

注意点・リスク・副作用

<デュピクセント>
投与において注意が必要な方
・生ワクチンを接種する予定のあるかた
・喘息等のアレルギー性疾患をお持ちのかた
・寄生虫感染のあるかた
・妊婦または妊娠している可能性があるかた、授乳中のかた
・高齢のかた
・5kg未満の小児のかた

<リンヴォック>
・発熱、咳、寒気、だるさ、息苦しさ、発熱を伴い顔を中心に広がる赤い発疹や水ぶくれ(感染症)、チクチク・ピリピリした痛み、痛みを伴う赤い発疹や水ぶくれ(帯状疱疹)がみられた場合は、服用をやめてすぐに医師にご相談ください。