じんましん|岡山県赤磐市の皮膚科・美容皮膚科クリニック|赤磐皮膚科形成外科

岡山県赤磐市日古木794

じんましん HIVES

じんましんとは

じんましんとは、突然皮膚が赤くなって、蚊に刺されたような膨らみがあらわれ、強いかゆみをおこす病気です。多くの場合は数分~数時間で消えます。そして、別の場所に現れてはまた消える、ということを繰り返します。じんましんが出たり、ひいたりを繰り返して、何日か続く場合もあります。

症状の出方は、人によってさまざまで、4人に3人は、原因がはっきりしないこともあり、おきる原因を特定するのは難しいとされています。皮膚の血管の周りにある「マスト細胞」という細胞から出される「ヒスタミン」という物質などが血管から周りに染み出て、こうした症状を引き起こすことがわかっています。

症状が1か月以上続くものを慢性じんましんといいます。治療には数週間~数か月以上かかることが多いです。

じんましんの例

こんな場合はご相談ください

  • かぜ薬や痛みどめを飲んで出る
  • 感染症にかかっている、熱がある、風邪を引いて、のどが腫れている
  • ものに当たったり、ひっかいたところにでる
  • サバやマグロなど特定の食べ物を食べたときにでる
  • 日光に当たるとじんましんになる
  • 運動や入浴のとき、体が温まると症状が出る
  • 寒いところに行くとじんましんがでる
  • 皮膚が水にぬれると症状が出る
  • 最近ストレスが多い

じんましんの検査

血液検査で原因がわかることもありますので、重症の時や、なかなか薬でコントロールできないじんましんの時は、血液検査をお勧めすることがあります。薬がじんましんの原因として疑われるときは、血液検査をして、薬を一緒に検査会社に提出する検査(リンパ球刺激試験)もありますので、薬をご持参ください。

食べ物を食べるだけでは症状は出ませんが、小麦食品などを食べた後、運動をすると、じんましんが出たり、ショック状態になったりする、食物依存性運動誘発アナフィラキシーの方が稀におられます。詳細な検査が必要です。食事後運動をして、激しい症状が出るような場合は、早めの受診をお勧めします。

じんましんの治療方法

薬物療法

抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー薬を内服します。無効の時は、他の薬や漢方薬を処方することがあります。

じんましんは自然に消えますが、かゆいからといって、掻きこわすと湿疹になります。このような場合は、ステロイド外用薬も処方します。

新しい薬物療法(12才以上のかたに)

原因がわかららず、通常の薬物療法でもなかなかコントロールができないじんましんのかたに、新しい治療を始めました。
ゾレアという注射を使用します。ゾレアは生物学的製剤のうちの1つで、じんましんを抑制する効果があります。IgEという物質をブロックすることで、アレルギーを起こす成分がでるのを抑制し、じんましんの症状を軽減します。他に重症の花粉症や難治性の喘息のかたにもすでに使用されています。
4週ごとに、3回注射し、投与開始から12週後に効果を評価します。
注射は完全予約制で、院内で行ないます。注射後は、15分ほど院内でお待ちいただきます。
ゾレアの1回の注射薬代は、3割負担で、ご負担金額は13,071.6円になります(薬剤費のみの計算です)。

日常の注意点

通常の生活をしていただいて問題ありませんが、かゆみや発疹が強いときは、香辛料やお酒など、血流がよくなるものは避けたほうが良いでしょう。

よくあるご質問

Q

飲み薬はどれくらいの期間飲むのですか?

A

数週間から数か月内服します。内服を続けているうちに、自然にじんましんが出なくなります。逆に、薬が効いているのに急に内服をやめてしまうと、治りにくくなったり、慢性化することがあるので注意が必要です。薬を2週間飲んでも効かないときは、薬の増量や変更、追加をします。内服の調整については、丁寧にご説明しますので、お任せください。

Q

1日に何回も飲み薬を飲むのは、面倒なのですが。

A

1日に2回飲むもののほかに、1日1回のものもあります。患者さんのライフスタイルや、かゆみの程度によって処方を決定します。水で飲まなくても、口の中で溶けるタイプの錠剤もありますので、忙しく、時間のない方にもお勧めです。お困りの点をご相談ください。