水虫・爪水虫|赤磐皮膚科形成外科形成外科|岡山の皮膚科・形成外科

岡山県赤磐市日古木794

水虫・爪水虫 TINEA

水虫・爪水虫とは

水虫は、真菌(カビ)の一種である、白癬菌が感染して生じる疾患です。白癬菌は皮膚の角質や爪、毛にあるケラチンが大好物です。

皮膚に感染した場合は水虫(足白癬)、爪に感染した場合は、爪水虫(爪白癬)、頭ならシラクモ(頭部浅在性白癬)、体ならタムシ(体部白癬)、陰部であればインキン(股部白癬)と呼ばれています。

水虫では、足の指の間が白くふやけたり、足の裏の皮がむけたり、かかとが硬くなったりします。爪水虫では、爪が白く、分厚くなり、もろくなってきます。爪水虫では、爪の変化に気がついていない人が多く、足水虫や体部白癬があることから、爪を診察すると、見つかることも多いので、注意が必要です。

体部白癬(タムシ)や股部白癬(インキン)では、皮膚がピンク色に輪状に盛り上がってきます。

水虫・爪水虫の検査

症状がある部位から、皮膚や爪の一部をとり、顕微鏡で観察します。写真のような、糸状の白癬菌を確認して、初めて水虫と診断できます。顕微鏡で陰性の場合には、検査会社で培養検査を行うこともあります。

水虫・爪水虫の治療方法

水虫の治療方法

基本的には、1日1回の塗り薬を使用します。症状がある場所だけでなく、広めに、左右の足とも塗ることが大切です。塗り方がとても大切ですので、診察室で塗る範囲を実際に指導させていただいております。使用開始後1か月ほどで、再度顕微鏡検査を行い、塗り薬が効いていないときは、効き目の異なる塗り薬を選択します。治療には、2~3か月かかります。体部白癬(タムシ)や股部白癬(インキン)でも、同様です。

爪水虫の治療方法

肝機能異常や他の薬との相互作用などがない場合、基本的には、内服薬を使用します。内服薬は大変有効性が高く、3~6か月ほどの内服を行い、あとは爪の生えかわりを待ちます。最近は、1日1回の塗り薬もあり、以前のものよりは格段に効くようになりました。塗り薬は、1年ほど続けることが必要です。

当院では、爪の治り具合を実感していただくために、初診時から3か月ごとに、爪の写真をカルテに残し、爪の変化を患者さんに見ていただけるようにしております。

内服薬を処方することもありますので、現在のお薬との飲み合わせを確認します。お薬手帳を必ずお持ちください。また、最近の血液検査の結果がありましたら、ご持参ください。

日常の注意点

治療を始めたら、感染力はほとんどなくなります。

白癬菌は身の回りに多く潜んでいます。白癬菌は、皮膚に付着してから感染するまでに1日かかりますので、感染を防ぐためには、付着した白癬菌をその日のうちに除去することが大切です。共用のバスマット・スリッパや、温泉・プールのタイルからうつることが多いので、ゆびの間を毎日洗い、しっかり水けをふき取り、乾燥させるということが大切です。

Q

足のゆびの間の皮がむけていますが、かゆくないので、水虫ではないのですね?

A

水虫は、痒くないことがほとんどです。「あしが痒い」病気のほとんどが、水虫ではないのです。ご来院いただき、顕微鏡検査をお勧めします。

Q

手の指の間の皮がむけていますが、水虫でしょうか?

A

手の水虫(手白癬)のこともありますが、カンジダという、別のカビの感染ということもよくあります。水をよく使う方に多い疾患です。顕微鏡で判別できますので、検査をお勧めします。

Q

柔道をしていますが、首にピンク色の輪状の盛り上がりができました。タムシでしょうか?

A

最近は、柔道やレスリングなどの格闘技をしている人に、外国の選手から持ち込まれたトンズランスというカビがつき、皮膚にピンクの盛り上がった赤みや頭の脱毛が見られることもあります。感染力が強く、治りにくいため、早期の治療が必要です。