ヘルペス|赤磐皮膚科形成外科形成外科|岡山の皮膚科・形成外科

岡山県赤磐市日古木794

ヘルペス HERPES

ヘルペスとは

帯状疱疹

体の左右どちらかに、ピリピリとした痛みが生じ、そのあとに赤みを伴った水ぶくれが帯状にできます。

水ぼうそう(水痘)に一度なった人のからだには、水ぼうそうの原因である「水痘・帯状疱疹ウイルス」が神経に残り潜んでいます。これが何年も後に、過労やストレス・加齢などの原因で抵抗力が弱まった時に、再び活動を始めた結果、出現します。当初の症状が激しかったり、治療が遅れたりすると、神経痛が長く残ることがあります。

できるだけ早期の受診をしていただき、治療を開始することが神経痛を長引かせない秘訣です。体の左右どちらかに身に覚えのない痛みが出たり、赤いぶつぶつや水ぶくれが出きたりして、おかしいなと思ったら、まず受診してください。

顔にできると、眼の中にも水疱ができ、視力が下がってしまうことがあります。また、耳の周囲にできると、めまいが生じたり、顔面神経が麻痺してしまうこともあり、一層の注意が必要です。

口唇ヘルペス

単純ヘルペスが感染することによって起こります。主に、唇にピリピリとした痛みを伴って、水ぶくれができます。陰部やほかの皮膚・粘膜にできることもあり、何度も繰り返します。

単純ヘルペスは、接触により、口や陰部に感染し、潜伏感染していますが、疲れたり、紫外線を長時間浴びたりして、免疫が下がると、活性化し、発症します。

ヘルペスの検査・治療方法

検査

単純ヘルペスは、水疱内溶液により、20分ほどで感染が分かる検査があります。

治療方法

ヘルペスには、特効薬である、抗ウイルス薬があります。できるだけ早い時期に、抗ウイルス薬内服を開始し、ウイルスの増殖を抑えることが必要です。ほとんどの場合は飲み薬で治癒します。口唇ヘルペスには、塗り薬もあります。

帯状疱疹の場合は、炎症や痛みを抑える内服薬も処方します。痛みには、漢方薬も有効ですので、処方することがあります。範囲が広かったり、痛みが激しい場合は、入院施設や麻酔科を紹介することもあります。

日常の注意点

疲れやストレスがたまっていることが多いので、初期はできるだけ安静にしましょう。

帯状疱疹の場合は、まだ水ぼうそうになっていない小さな子どもに感染をさせることになりますので、かさぶたになるまで、幼小児への接触は避けましょう。水疱ができているときは、ウイルス血症が起こっているため、唾液の中にたくさんの水ぼうそうウイルスがいることが分かっています。飛沫感染でうつりますので、注意が必要です。

ヘルペスの痛みは、初期はウイルスに神経が攻撃されて炎症が起こることによるもの、あとになって起こる神経痛(帯状疱疹後神経痛)は、攻撃された神経が傷んでしまったことにより起こるものです。神経痛ですので、冷やさず、温めると楽になりますので、ゆっくりお風呂につかったり、カイロなどで温めるといいですよ。

口唇ヘルペスは、水ぶくれがある間は、感染力がありますので、患部の接触に気を付けましょう。

よくあるご質問

Q

帯状疱疹になったら登校・登園はできますか?

A

学校保健安全法施行規則第十八条にて出席停止の期間が示されている疾患は水痘(第二種)で、帯状疱疹については記載がありません。しかし、平成24年度保育所における感染症ガイドライン【厚生労働省】では、「医師の診断を受け、保護者が記入する登園届けが望ましい感染症」に帯状疱疹が指定されており登園の目安はすべての発疹が痂皮化してから、とされています。学校における帯状疱疹の患児学童の取り扱いは、水痘に準じて出席停止とする学校が多いようです。一度、学校にご相談ください。

Q

帯状疱疹のワクチンがあると聞いたのですが。

A

帯状疱疹のワクチンは50歳以上の方に接種できます。ワクチンを打っても、帯状疱疹に絶対ならないわけではありません。症状が軽く済むといわれています。ワクチン接種ご希望の方は、接種施設をご紹介いたします。