赤ら顔・酒さ|赤磐皮膚科形成外科形成外科|岡山の皮膚科・形成外科

岡山県赤磐市日古木794

赤ら顔・酒さ ROSACEA

酒さ・赤ら顔とは

主に顔の毛細血管が拡張し、見た目が赤く見える状態です。お酒を飲んだときのように見えるので、酒さともいわれます。原因がよくわかっておらず、特効薬もなく、皮膚科の疾患の中でも治りにくい疾患の一つです。

中年以降の女性に多く、体温や室温が高いと、顔がほてり、ちくちくした刺激を感じます。軽快するのには、長期間必要です。根気よく治療を続けましょう。ステロイド外用剤を漫然と長期に使用することで、起きることもあります。

時に、かぶれや花粉症皮膚炎を合併していることもあります。

酒さ・赤ら顔の検査

かぶれや花粉症皮膚炎が疑われるときは、日用品のパッチテストや花粉のアレルギー検査を行います。
にきびダニが関係してることがありますので、顕微鏡検査をすることがあります。

酒さ・赤ら顔の治療方法

外用薬

■ロゼックスゲル
令和4年5月に保険適応となったお薬です。メトロニタゾールを有効成分とする外用薬で、酒さの病変部に増加している活性酸素生成の抑制作用、また、免疫抑制作用により、慢性の皮膚の炎症を抑えます。

■アゼライン酸(化粧品)
にきびや美白剤としても、有能なアゼライン酸ですが、お顔の赤みや、プツプツと赤みがアルタイプの酒さに有効とされています。

■イベルメクチンクリーム(保険適応外)
プツプツと赤みが出る酒さのかたに有効で、アメリカではFDAが酒さの治療薬として、承認しています。ロゼックスゲルやアゼライン酸よりも有効としている論文が多くあり、副作用も少ないとされています。

■ステロイド
湿疹がある場合は、初期に使用しますが、副作用に気を付けながら、使用します。

■他の外用剤
タクロリムス軟膏やクンメルフェルド液、保湿剤など、症状に応じて使用します。

内服薬

ある種の抗生剤や漢方薬が有効なことがあります。かゆみがあるときは、かゆみ止めも使用します。

光治療

I2PLノーリスによるレーザー治療で、赤みが軽減することが知られています。
特にI2PLノーリスは、ホットフラッシュの症状に最も有効な機種とされています。通常の治療を行なっても、軽快しない場合、おすすめしています。

日常の注意点

できるだけ、温度の変化を避けましょう。刺激物、アルコール、香辛料の摂取を避けましょう。喫煙は控えましょう。
また、肌に優しい洗顔や赤みを悪化させない保湿、適切なUVケアが大切です。